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大きな足跡

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前人未到の舞台に辿りつくという事は、大きな意味がある。
それを完遂する事は、それ以上の意味があると思う。

Columbia Universityでプレイする(今日からは、していた、と書いた方が正しいのかな)日本人初のDivision I basketball player、KJこと松井啓十郎君。
彼のカレッジでのキャリア最終戦に招待してもらって観て来ました。
(Columbiaのマスコットはライオンなので、さりげなくライオンのマークが入った靴を履き、チームカラーのブルーのTシャツを着て行きました)

彼がColumbia Universityでプレーする事が決まった時は、バスケットに強い関心を示さない日本のスポーツ新聞でさえ一面で取り扱った覚えがあります。
(自分はその頃、まだ日本にいました。居酒屋でアルバイトをしていた時期だったのを覚えています)
大げさではなく、日本人バスケットボールプレイヤーの歴史的な一歩でした。
そして、昨日の試合で4年間のキャリアを終え、その足跡を確かに残しました。

その試合の残り1.9秒は、Columbiaが2点リードで迎えた相手チームのスローイン。
NBAラインよりも遠い場所から放たれた逆転スリーポイントは、無情にもネットを弾きました。

試合後、目を赤くした彼が最初に発した言葉は、「すいません」でした。
高校、大学とアメリカでプレーした彼ですが、なんとも日本人らしい一言目。
その言葉を聞いた時、本当に「日本人」プレイヤーがDivision Iでキャリアをまっとうしたんだな、と改めて感じました。
個人のパフォーマンス、結果とともに悔いの残る最終試合だったかもしれないけれど、チームメイト、コーチ、そしてファンに4年間の労い、感謝の言葉をかけられている彼を、同じ日本人として、プレイヤーの端くれの自分はとても誇りに思いました。

「ありがとう」という気持ちを込めて、「おつかれさま」。
# by u2k_maru | 2009-03-09 13:26 | Basketball

遺伝子

後天的に得た能力は遺伝しないと言われています。
ものすごい練習を積んで素晴らしいバスケットボール選手になったとしても、それは自分の子には伝わらないという事ですね。
伝わるとしたら、人生の価値観が変わる人が多そうです。
自分も、そのうちの1人になりそうですね。間違いないです。

ある選手が、2歳になる息子を連れてきました。
顔が物凄く似ていて、彼が抱っこをしている姿は、とても微笑ましい光景でした。

もうすぐ二歳になるとのことですが。。。

めちゃくちゃに走るのが速い!
さらにフォームがとても綺麗!
トリートメントテーブル(自分の腰くらいの高さです)から飛び降りる!

2歳児って、こんなだったけ?
聞けば、這い這いのスピードも異様に速かったらしいです。

すでに、アスリートの匂いがしました。
血、でしょう。

ちなみに、この選手の父親は元フットボール選手(プロまで行ったかは知りません)で、Rose bowl(カレッジフットボールの大舞台)でMVPを受賞しています。
# by u2k_maru | 2009-03-07 12:54 | その他

バランス

性格、能力、理想。
この三つのバランスがとれていない人って、苦労するんじゃないかな。
今の自分はきっと、理想の部分だけ飛び出ているんだと思います。
それに続いて、理想に近づきたいと願う、諦めの悪い性格。
で、最後に能力が、ちょこんと。
まだ飛び出ている部分を引っ込めてバランスをとろうとは思いません。(←性格)

学べば学ぶほど、自分の無能さに気づきます。
それと同時にやってくる、自分の描く理想にたどり着ける日はくるのか、という不安。
一生勉強、とは中々に聞こえがいいものですが、それは同時に、一生自分の無能さと向き合うという事でもあると思います。
そして、それは結構しんどい事なんじゃないでしょうか。
どっかで、はい、ここまで、と区切りをつけたら、きっと楽なんだろうな、と思います。
ある程度まで行けば、その惰性でそれなりに生きていくことは可能ですから。
でも、それが出来ないであろう自分の性格は、自分がよく分かっています。
まぁ、"楽しい"という感覚がなくなった時が、引き際なんでしょう。
それまでは、多少の葛藤があろうとも、自分なりに登っていこうと思います。


進路が決定してから(もう一山ありそうな気がするのですが。理由なしの直感です)、いまいち勉強の方向性というか、やり方が定まらずにいました。
自分には足りないものが多すぎる故です。

が、とりあえずNYにいる間は、ひたすら文献を読み漁ろうと決めました。
読み方も、以前のように必要な部分を掬い取るのではなく、それこそ一字一句、言い回しや書き方にも注意を払いながら、じっくり読んでみようと思います。
当然、文献を読み理解する為にはBasic Scienceが重要であり、文献の中でも理解している事が前提となっています。
そこも、分かっている気になっていないかを確認していこうと思います。

3月だというのに、雪が降りました。
湖に戻ってきた水鳥たちが、"やべぇ、ちょっと早く戻って来すぎたか"と言っていそうです。
# by u2k_maru | 2009-03-03 14:36 | 思う事

ジャニーズ

幼いころの夢は、ジャニーズに入ることでした。

冗談です。

友達に、第一子が誕生しました。
親しい友人の中では、初のめでたい出来事。
高校のチームメイトが親になったとは、時間の流れを感じます。

彼と奥さんの日記を、いつも楽しく読ませてもらっています。
先日のタイトルは、「名前」。
どんな名前をつけるのかな、と気になっていたので興味津々で読み始めました。

嵐のような生活。

という書き出しで、その日記は始まったわけですが。
(子供が生まれれば、それは嵐のような生活になるんでしょう。)
名前に関する日記というのが頭に入っていた自分は、

嵐のような名前。

と勘違い。

ジャニーズ?

同い年ですでに博士号を修めた彼。
息子の名前がジャニーズ風というギャップを狙っているのか。
それとも奥さんが大のジャニーズファンか?
と、憶測しながら読み進めます。

そして中盤で明かされた名前は、彼の名前から一字取った、とても日本らしい名前。
いい名前だなー、と思いつつ、自分の勘違いにまだ気づかず、ジャニーズっぽくはないよなーとも思う自分。

読み直して、ようやく自分の勘違いに気づきました。

最近、この手の勘違いが多くなってきた気がします。
日本語の文章を読む時に、一字一字を追わずに全体をみる(時には数行を斜め読みすることも)習慣があるのですが、ちょっと気をつけてみようと思います。

気が付けば、もう三月。
少しだけ陽気づいてきて、出勤途中に湖畔を通る湖の氷も溶けました。
どこかに姿をけしていた水鳥も帰ってきました。
気持ち良さそうに水面に浮かんでいますが、お腹が冷えそうだな、と勝手な心配をしつつ、通り過ぎます。
アヒルをはじめとする彼らは、なぜ皆同じ方向を向いて水に浮かんでいるのでしょうか。
# by u2k_maru | 2009-03-01 14:03 | その他

Star

"So, I will be your family in NY. Let me know if you need any help"

今季21ミリオンという、リーグでもトップクラスの年俸をもらっていながら、コーチや首脳陣との確執でプレーをしていなかったStephon Marburyが、終にBuyout(契約買取)という形でチームを去りました。

メディアを通して見聞きする彼の情報は、99%がネガティブなものです。
そうなってしまった根源は彼自身にあるのかもしれませんが、自分は直接見聞きしたものでは無い限り、鵜呑みに信じることをしませんし、自分個人の感情がそれに左右されないようにしています。

ほんの数ヶ月でしたが、とても気にかけてもらっていました。
最初に会ったのは、彼の個人ワークアウト。
彼のシューティングドリルを手伝いましたが、彼が何度も"How do I look??"と聞いてきたのを覚えています。
ちなみに、彼は今シーズンに向けて、キャリアで初めて200lbを切るまで体を絞ってきました。
チームに合流するまでにコンディションを整えきれていない選手がいるなかで、"I did what coaches told me"と、彼は見事なまでにプロとしてのオフシーズンを過ごしてきたのが分かります。
練習前のウォームアップに行う細かなドリルも、若手の選手が喋りながら軽視して取り組むなか、彼は黙々と、丁寧にこなしていました。
メディアはこういう事は報じません。彼らにとっては面白みがないですから。

他にも、母校であるニューヨークの高校の近くの床屋に、まとまったお金を払ったというエピソードもあります。生徒の髪をタダで切ってやってくれ、と。



年俸は伊達ではなく、リーグ屈指のタレントを備えていることに異議を唱える人はいません。
彼を批判するニューヨークの新聞ですら、それは認めるところ。
クロスオーバーから、ボールを抱きかかえるようにしてゴールに切り込み、レイアップでフィニッシュに持っていき、体の強さとボディバランスでカウントを奪います。
プレシーズンのゲームでしか直接見ることは出来ませんでしたが、圧巻でした。

自分の思い出の為に、というのもありますがネガティブな情報しかメディアが提供しないことが寂しいというか、悔しい気持ちにさせるので(自分が知っているのもまた、彼の一面に過ぎない事は承知です)、記録に残しました。

最初の一文は、彼と話していて"家族はどこだ?"と聞かれ、皆日本だと答えるた時の事。
彼はそう言って連絡先をくれました。
# by u2k_maru | 2009-02-27 14:43 | その他