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立ち止まる、引き返す勇気

山登りの際に使われる言葉でしょうか。
立ち止まる勇気、引き返す勇気。

お上際の悪い自分は、山登りに行くときには、必ず自分にストップをかけてくれる人が必要です。

日常ですと、特に車を運転しているとき。
方向音痴の自分は、知らない場所に1人で出かけると、8割以上の確率で迷います。
「~を右折」などと、とても丁寧に指示してる地図をプリントアウトしても、迷います。
すでに、迷っても驚かないし、たじろがぎません。そんなレベルに達しました。
そんな自分ですが、迷ったかな?と思っても、なかなか車を停めて地図をゆっくり確認しません。
あぁ、こりゃ迷った。と確信しても、まだ間違った道を走りつづけます。
停めて地図を確認するのが、負けた気がして嫌なのです。(詳細な指示のある地図をもっていて迷った時点で負けな気はしますが)
自力で間違った道から引き返さずに方向修正をしてやる、という気になります。
成功例は、いまだにありません。

先日は、Thanksgiving。
NYに来てからお世話になっている友達の、叔父さんの家にお邪魔しました。
Long Islandという場所にあって、約1時間半の予定でしたが、2時間かかりました。
理由は上記参照です。
今回は相手にも迷惑がかかるので、早々に諦めて地図を開きましたが、困った事は、現時点が分からない事。
幸い、「しょうがない、ちょっと走って現在地を把握しよう」と走り出したら最後に曲がるべき道を発見しました。
(ハイウェイからの左折をしましたが、本来は右折するべき道。)

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今回の友人宅訪問の一番の理由とも言える、もうすぐ2歳になるForest君。
人見知りする彼が、初めて手を繋いで歩いてくれた時の嬉しさは言葉にできません。
子供欲しいな、って思います。

定番のThanksgiving dinnerをご馳走になった後、カードゲームを楽しみ、夜中の12時近くになり出発したのは、Midnight Madnessと呼ばれる、Thanksgiving直後に各地で行われる、アメリカでは一年で一番大きなショッピングセール。
(確かに、破格の値段で商品が売られます)
自分は、次の日に仕事があったので、別行動がとれるように自分の車で。
これが好判断でした。

順調に交通が流れていたのは、つかの間。
今まで見たことも無い渋滞に巻き込まれました。
夜中12時の暗闇に移る、車のテールランプの列、列、列。

相当な時間をかけて、目的地のモールまであと少し、というところで、発見しました。
モールの方角から戻ってきて、車を駐車して、凍える夜空の元を徒歩でモールの方角に再び歩いていく人たち。
考えてみれば、これだけの車を駐車できる場所があるワケありません。
このとき、すでに午前一時。
引き返す事が嫌いな自分は、一瞬考えましたが、前を行く友達に電話。
ギブアップします、と。

間違いなく、好判断だったと。
家に着いたときは、午前3時近く。
そのままモールに向かっていったら、翌日の仕事に間に合ったかすら不明です。

全米で毎年行われるセール。
毎年、亡くなる人がいます。
”People can die”と、セールの規模を説明するのに冗談半分で言われますが、本当なんです。
今年も、Walmart(全米最大規模の各地にあるショッピングセンター)に押しかけた人達に、従業員が踏み倒されて亡くなりました。
午前五時の開店と同時に店を開けたとたん、目的の商品に我先にと、ドアの蝶番すら壊して店に雪崩れ込んだ欲に支配された人々に踏み倒された従業員の男性は、そのまま何百人という人に踏まれ続けたそうです。
悲惨なことに、CPRに駆けつけた救命員をすら、人々は踏み越えていったといいます。

このニュースを聞いて、「来年は行こうかな」と思っていましたが、思いなおしました。
文字通り、欲に目がくらんだ人々。
誰が彼の命を奪ったのか、本人すら分からない。

人間である以上、色々な欲があります。
が、それに従わずに、立ち止まり、時には引き返せるように。
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by u2k_maru | 2008-11-30 09:13 | その他

Thanksgiving

明日は、Thanksgivingという大きな祝日。
ターキー(七面鳥?)をたらふく食べて、Footballを観て、カウチで寝る、というのが典型的な過ごし方だそうです。

自分は、昼の間だけトリートメントがあるので、ちょびっと出勤です。
その後は、ニューヨークに来てからお世話になっている家族の元にお邪魔する予定です。
2歳のForrest君は、まだ覚えてくれているでしょうか。
一ヶ月前に会った時は、ようやく手を繋いで歩いてくれるようになったので、会うのが楽しみです。
泊まっていきなよ、と言ってくれるのだけれど、翌日は練習。
あまりゆっくりは出来ませんが、いい息抜きになる事間違いなしです。

一週間くらい前から、選手も、ヘッドトレーナーも、アシスタントトレーナーも、フロントオフィスの人達も、「Thanksgivingの日に行くところが決まってなかったら、ウチにおいで」と言ってくれました。
優しい人たちに囲まれています。


チームは、トレードによって得た選手が加わった後、2連敗を喫しています。
エース二人を放出した上に、トレード直後で練習不足なので、仕方の無い、というか予想されていた敗戦でもあります。

昨日は、このトレードの目的であるLeBronが今シーズン初のMSGでの試合。
夏に会った時に既に驚き済みだったけれど、やはり体のデカさが他の選手とは一線を画しています。
NYKファンとしてはなんとしてもLeBronを獲得したいので、相手チームなのに大歓迎ムード。
ホームゲームなのに、選手紹介の時に一番大きな、というか段違いの歓声を浴びていました。
LeBronがフリースローを打つときには、誰も邪魔をしようとせず。
1人のプレイヤーにここまで影響される、というか、ここまで影響を持つプレイヤーなのでしょう。

今シーズンのKnicksで働いている自分としては、なんとしても勝って、ファンの目を覚まして欲しかったけれど、一方的にやられてしまい、ファンには「やっぱりLeBronを」と再確認させてしまう内容になってしまいました。
余りの内容に、歓声を浴びるLeBronとは対象的に、Knicksはブーイングを受けました。
仕方が無いとはいえ、悔しかった。

Thanksgivingが終わったら、あっという間に12月。2008年も終わりです。
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by u2k_maru | 2008-11-27 15:00 | その他

準備完了

今日の練習は先日行われたトレードの関係で午後から。
(トレードに関わった全ての選手の身体検査が終わるまで、関わった選手は練習に参加できないルールだそうです。Knicksの選手のトレード先である西海岸とNYでは3時間の時差があるため、彼らの身体検査が終わるのを待つ必要がありました)

そういう自分も、今日は練習が始まる前に、施設から少し離れたクリニックで身体検査+ドラッグテスト。
自分の場合は、Pre-employmentと言われる、雇用されるために必要なテストです。

Knicksで働き始めたのは9月の半ばからですが、自分の契約は11月から。
自分がまだシカゴにいてチームと連絡を取っていたときは、「11月から来ればいいよ」と言われていたけれど、シーズン開幕と同時に働き始めるのは、自分もやりにくいしチームにとっても良くないだろう、と思い、頼み込んで、最初の2ヶ月は無給で働かせてもらっていました。
実際、この2ヶ月間で学んだ事や、築いた人間関係は、お金では計れません。

先日、ガーデンで分厚いペーパーワークを済ませ、自分のバックグラウンドチェックなども済み、今日の身体検査+ドラッグテストで、ついに給料を受け取る準備ができました。

食事は全て施設で食べれたし、出費は家賃、保険、ガソリン代と限られていたけれど、やはり減っていく一方というのは、親に申し訳なかったし、心苦しかったので、最初の給料が楽しみです。


仕事の後、Daveが映画に連れて行ってくれました。
観た映画は、007の新作。
久しぶりの娯楽だったけど、British Englishは、まだまだ厳しいです。
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by u2k_maru | 2008-11-25 14:44 | その他

プロの世界

これがプロの世界か、というのをビジネスの面で体験しました。

チームがMilwaukeeの遠征中、大きなトレードが慣行されました。
Knicksがトレードに出したのは、チームの2大エースであるJamal Crawfordと、Zach Randolf。トレードの調整の為に、若い選手も1人チームを去りました。

このトレードの背景には、2年後の2010年にFAになる大物選手達の獲得に向けたサラリーキャップの整理があります。
2010年には、LeBron Jamesをはじめ、D wade, C bosh, A stoudamier, S Nashなどのリーグトップ選手たちがFAに。
今回トレードで獲得した選手達の契約は、2010年で終了。
これにより、Knicksは上に書いたオールスター選手2人に対して最高額のオファーができる状況になりました。
ヘッドコーチのMike Dantoniは、そのコーチングスタイルから、プレイヤーにとても人気がある上に、北京オリンピックでアシスタントコーチを務めたことで、上に書いた選手達との繋がりも強い。
その上、NYという土地の利点もあるので、間違いなく2010年のFA戦線には優位です。
今回のトレードが将来を見据えたものであることは、GMもHCもメディアにそう答えています。

このトレードは、トレードの対象になった本人すら、当日まで知りませんでした。
チームをリードしてきた選手が、遠征先でトレードを告げられ、その日の試合にも参加せずに新天地へ向かう。
凄い世界です。

3人がチームを去ったので(その上怪我人)、昨日のBucks戦はリーグ規定ギリギリの8人がユニフォームを着るという状況。
試合も、チームメイトの突然のトレードの影響か、惨敗を喫し、成績を6勝6敗の5分まで落としてしまいました。

そして迎えた今日のホームゲーム、Wizards戦。
まだトレードで得た選手達はPhysical(身体検査)が終わっていないので試合どころか練習も許されていないため、再び少人数でのゲーム。

が、昨日とは打って変わって、スタメンはPG以外の4人が20得点以上を挙げ、そのPGは10得点12アシスト。
この5人は40分以上プレイするというフル稼働でしたが、価値のある一勝を挙げて勝率を5割以上に戻しました。
今日のMVPはQことQuentin Rechardson。7本のスリーを沈め34得点。


トレードされた選手の中でも、Jamal Crawfordにはとても良くしてもらっていたので、とても寂しい。
まさにBallerという感じの派手なプレイスタイルとは反対で、とても控えめで素晴らしい性格の選手でした。
下の動画は、彼の創造力あふれるムーブ達。
練習中も、何度も驚かされました。
彼にもらったinspirationは、自分のバスケの中に、これからずっと生き続ける事でしょう。



ジャンプシュートを多用する選手で、調子の波がある選手だけれど、彼がonの時は、まさにunstoppable。ネットを射抜き続けます。
これは彼がキャリアハイの52得点を記録した動画。
なんと、16本連続でFGを決めています。


彼らの新天地での活躍を祈り、ゲームでの再会を楽しみにし、いままで彼らに良くしてもらった感謝を忘れずに残りのシーズンを過ごします。
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by u2k_maru | 2008-11-23 16:11 | Knicks

お喋り

かなり寒くなりました。
部屋が寒いです。
3リットルのペットボトルにお湯をいれてタオルを巻いたら結構イケます。
今も抱えながらキーボードを打ってます。
貧乏くさく響きますが、工夫して小さな幸せを感じるのは悪くありません。


アメリカ人は、バスケの最中に良く喋ります。
ハーフコートや1オン1など、流れが速くない時は、特に。
これはアメリカの好きなところの一つです。

一番頻繁に1オン1をするMike。
彼は良く喋るので、自分もつられてよく喋ります。

最近のお気に入りは、いいディフェンスをされてタフなジャンプシュートを打たされる瞬間に

”Good D”

そして、ボールがネットを弾く音と同時に、

”But not good enough”

他にも、

ボールをスティールしに行ってかわされると、
”Don't reach. You reach, I teach”と言われていましたが、
最近は彼のドリブルのリズムも掴めてきたのでボールを奪える事もあり、
”I reach, I teach”と言い返したり。

ドリブルをファンブルしたりすると、
”Where are you going??”と挑発されますが、
”Don't worry I let you know right NOW”
の最後のNOWで仕掛けたり。

”Hei, Which do you like better...Jamarl or Derron”
と聞いて、相手が答えた方の選手のムーブを真似してシュートを決めて
”Do you like it?”と言ったり。
(マネが出来る選手限定なので限りがありますが)

こういう挑発のやり合いは、自分が挑発をしておいてミスをすれば倍になって返ってくるというリスクがあり、それをお互いが理解しているから楽しいんです。
そんな楽しい時間を過ごさせてくれるMikeですが、マイアミに住むガールフレンドが今日から10日間遊びに来るようで、しばらくバスケはお預け。
”仕事が終わらねぇ!”と1人で焦ってました。

仕事はすこぶる順調です。
EnglandからやってきたDaveに、素晴らしい刺激を受けています。
今日は、彼が選手の全身を、それこそつま先から頭までアセスメントするときに、彼の喋った事をノートに書きとめてくれと言われ、彼のやり方に細心の注意を払いながら必死にペンを走らせました。
解読が不可能に近いので、寝る前にパソコンで打ち直します。
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by u2k_maru | 2008-11-20 12:09 | Basketball

頑固と指先

一気に冷え込みました。
紅葉もほとんど枯れ落ち、木々も寒そうです。
髪のない(彼落ちたわけではありませんが)坊主のこの頭も、寒いです。

今日は、けが人を含めたプレイヤー全員がボストン遠征に行ったので、ほんとうに久しぶりのオフです。
とはいえ、後で試合を観戦する為に施設に行きますが。
KGが前試合のフレイグラントファール(危険なファール)に対するペナルティでこの試合は出場停止。
オフシーズンに試合をした時は、KGの数字以上の影響の大きさを思い知らされました。
今回はKG抜きのビッグチャンスなので、是非勝ち星を上げて欲しいです。


さて、タイトルですが、自分は頑固な部分があります。
あまり多くの事にこだわらない性格だとは思うけれど(大抵のことは、まぁ別にいいやって思う)、自分がこだわる事になると、結構頑固だと思われます。

自身のバスケット感覚にも、試行錯誤は常に続けるけれど、一点だけ頑固だった部分があります。
シュートを打つ際に、手のひらにはボールをつけず、指先にボールを乗せるのが基本。
が、自分は利き手の手のひらにボールを乗せます。
何度か変えてみたけれど、いまいちしっくり来なかったし、頑固に自分のやり方で通してきました。

が、NBAの歴代名シューターの1人である選手に直に教わったら、自分の頑固さなんて脆いもの。徹底して指先だけでボールを支えるようにして、約一週間。
「なぜ今まで頑固に手のひらをつかっていたのだろう」と後悔するほどの変化が感じられます。
最後のコントロールに指先を効果的に使えるから、オフバランスのシュートの際にも修正が前より聞くし、クイックシュートも打ちやすいし、成功率も上がる。
昨日は仕事の後にマシンを使って500本のスリーを打ち込みましたが、最後の100本に関しては80本成功。
もちろん、最後の100本は調子が良かったわけで、これがコンスタントに続くとは簡単に思えないけれど、間違いなく進歩ではあります。

基本といわれる事に対して盲目になりたくはないけれど、やはりそれなりの理由と真理があるようです。
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by u2k_maru | 2008-11-19 06:49 | Basketball

刺激

EnglandからのPhysico Therapistがチームに合流しました。
彼が一ヶ月くらい前に面接(といってもチームがオファーしたのだけれど)に来たときに話をして、Planter fasciitisに苦しんでいるアシスタントコーチに対する彼のアプローチを見学して、"この人からは絶対に多くを学べる"と感じました。
明日から、新しいメディカルスタッフの体制でチームをサポートします。

ある選手が、"This medical staff have so much diversity"と言いましたが、確かにヘッドトレーナーはアメリカ人、アシスタント(PT/ATC)はメキシコ、インターンの自分は日本から、そしてイギリスからのPhysico therapist。おまけにEquipment managerはプエルトリカン。

最近、右ひじを最大限まで伸展すると痛みがあり、シュートが打ちづらく困っていました。大した事がないのは分かっていたのだけれど、せっかく体に不調がある、という事で彼に聞いてみました。
一通りのチェックを終えた後、すこしSoft tissue workをしてもらうと、痛みは軽減したものの、まだ違和感は残っていました。
次に彼がチェックしたのは、首の可動域。
これまた一通りチェックした後(Vertebral artery test含む)、manipulation(整体の人がボキッってやるやつです)。
Ulnar nerveはC7とT1の間がルートなので、そこに対してのアプローチです。
やっぱ、骨にアプローチできると治療の幅が違うなぁ、と。
自分のケースは当てはまらなかったけれど、首へのアプローチで四肢の痛みや異常に効果がでるのは、よくあるそうです。

翌日の今日、自分が実験台になって、アシスタントと一緒に、彼の腰に対するアプローチを学びました。
SIのJoint movとmanupulationが主だったけれど、技術によるものでしょう、あれほど少ない力でmanupulationをされたのは初めてです。
”All about positioning”だそうです。
SIに対する評価とアプローチも、引き出しが増えました。

今日の試合には、NFLのチームからカイロプラクター(アメリカではカイロプラクターはDr.と呼ばれます)も来てくれていて、試合の後にメディカルスタッフで話。
せっかくEnglandから来た凄腕のセラピストがいるし、彼もアメリカの技術を学びたい、ということで勉強会を開くことになりました。両方学びたい自分としては嬉しい限り。

ようやく、ここ2ヶ月時間を割いてきた事が終わりに近づくので、勉強に集中できます。
残りわずか半年のインターン。
刺激のあふれた場違いな場所に、どれだけ自分を近づけられるか。


3連勝をかけてMarvericsを迎えた今日の試合は、延長戦の末の敗戦。
同時に100点以上取った試合は6戦無敗という記録も敗れてしまいました。
内容は、延長戦を含む最後の6分間以外は悪くなかったのですが(最後に15-0のランをくらいました)。
7フッターのドイツ人は、やはり凄かった。
7フッターにフェイダウェイ気味で、頭の後ろからシュートを打たれたらチェック不可能です。
39点とられました。
あのPGにも、最後の最後でポストプレーを仕掛けてきて勝負どころを支配されました。

これで6勝4敗。早くも10試合。
あさっては、敵地での昨シーズンのチャンピオンCeltics戦です。
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by u2k_maru | 2008-11-16 13:41 | その他

覚悟

とうの昔から、出来ているつもりだった。
けれどそんなものは、当たり前だけど、その瞬間がやってくるまで試される事はない。
実感がないままに腹を括ってみても、所詮は「つもり」。
こめかみに拳銃が当てられたその瞬間まで、「本当」はみえない。

そんな事はわかっているけれど、もう一度、自分の心を決めなければ。
「つもり」である事に変わりはないけれど、それでも、もう一度。
手で拳銃をつくり、こめかみに当てて、もう一度。

動じない心を持つことは、今の自分には無理だけれど、
少しでも揺るがないように。
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by u2k_maru | 2008-11-14 13:19 | 思う事

#51

#51。
多くの日本人にとって、この数字はイチロー選手を連想させると思います。
自分も例外ではありません。
が、自分にはもう1人、この番号にちなんだアスリートがいます。

Steven Hill。
自分がUniversity of Arkansasのバスケットボールチームで実習をしていた07-08シーズン、彼はシニア(4年生)として最後のシーズンをプレイしました。
7フッター(213cm)のブロックショットが武器のディフェンシブなセンターで、06-07シーズンンにはSECカンファレンスのDifensive player of the yearも受賞しています。



バスケットボールプレイヤーとしても素晴らしい選手でしたが、その人柄はバスケットボールを抜きにしても人からの尊敬を集めるだけのものがありました。
子供達にサインを頼まれたときにも、面倒くさがってサインだけする選手もいましたが、彼は必ず笑顔で子供達に声をかけて話をして、握手をしてました。
自分の友達は、学校でStevenに会ったときに声をかけたら、物凄くいい対応をしてくれた、と喜んでいました。
チームの中でも、最も観客に愛されていたプレイヤーです。

もの凄く我慢強い選手でもあり、ヘッドトレーナーのDaveは、
”他の選手が痛がっても、大抵は大げさだから必要以上に心配はしない、ただStevenが痛がっていたら、それは怪我の心配をする必要がある”と言っていました。

SEC tournamentの準決勝で、残り5秒で彼が逆転のターンアラウンドのジャンプシュートを決めて当時全米4位だったTennesseeを破ったとき、試合終了のブザーと同時にコートになだれ込む関係者(自分もうちの1人。恐らく生涯で一番声を枯らして応援した試合だったと思う)や抱きつくチームメイトを他所に、
”Calm down, guys”
といって当の本人が一番平然としていたのが印象的です。

自分が実習を始めて最初に彼と話をした時のことをよく覚えています。
主にお互いの自己紹介だったのですが、その中で将来の話をしました。
彼は、もちろんNBAを目指すと。
自分も、Athletic TrainerとしてNBAを目指すと言いました。
そして、シーズンが終わって卒業しても、NBAで会おうと。

彼は卒業後にNBAのドラフトには残念ながらかかりませんでしたが、夏の間をPortland Blazersのサマーリーグやワークアウトに参加していました。
Webで彼の活躍をチェックしていましたが、それなりの数字を残していたので、可能性があるかな、と期待していましたが、結局Portlandとはサインできませんでした。

が、先日、Oklahoma City Thunders(前Seatle Super Sonics)と契約しました!
自分の事のように嬉しい。
必殺のブロックショットを、NBAでも炸裂させて欲しいものです。

Tundersは今週の金曜日にNYに来ます。
お互いに目指していた場所での再会です。
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by u2k_maru | 2008-11-13 02:56 | Basketball

3連勝

08-09シーズンが始まって、一週間。
前評判どおりのスタートを切ったチームやら、けが人の影響で出遅れたチームもちらほら。
去年のプレイオフ一回戦で王者Celticsを追い詰めたHawksが無敗の快進撃をみせています。同じカンファレンスだけに、そろそろ落ち着いてほしいところ。

個人プレイヤーとしては、Chris Paulが素晴らしいスタート。
20+得点&10+アシストを開幕から6試合連続で記録をし、NBAの記録を作りました。
もはや、誰にも文句を言わせないNBAナンバーワンPGです。
リーグをリードするアシストとスティールも流石ですが、Tear dropと呼ばれるフローターショット(ブロックをかわす、ふわっと浮かせるシュート)の精度は素晴らしいです。
夏の間にあった彼のチームメイトも「あれはブロックできないし、落ちない」と言ってました。



LeBron Jamesも凄い。
「もはや1オン1で止めるのは不可能」と言われるだけあります。
コーチも、「ドライブをさせずにジャンプシュートを打たせるしかない、それが決まりだしたら手のつけようがない」と言っていました。
昨日もおかしなダンクを叩き込んでいました。怪物です。
LeBronによると、22得点10アシスト10リバウンドが理想らしいです。

さて、ESPNの開幕前のランキングでは下から簡単に数えられる位置に評価されたKnicks。
開幕戦を制した後の2連敗から2連勝と建て直し、3-2の成績で迎えるは、開幕から無敗(5-0)のUtah Jazz。
Jazzにはアメリカのオリンピック代表で活躍した選手が二人。
そのうちの1人は、Chris PaulとナンバーワンPGを争うといわれているDeron Williams。JazzのPGは皆、Jazz一筋で歴代アシスト一位に輝く偉大なPG,John Stocktonと比べられる事を避けられませんが、DeronはStocktonに並ぶPGとしてJazzの歴史に残るでしょう。



が、彼は足首の開幕前の捻挫でプレイをしていません。
それだけに、何とか勝ち星を上げたい試合でした。

Jazzは、さすがチームの中心選手を欠きながらも開幕5連勝をしたチームだけあり、インサイドを中心に確実なスクリーンプレイからの得点を重ねる、いいチームでした。
が、Knicksのスリーポイントが高確率で決まり(11-24、45.8%)、ディフェンスでもプレッシャーからのターンオーバーを誘い、100点ゲームで勝利。
開幕3連勝です。成績を4-2に伸ばしました。

この連勝の要因は、スリーポイントが高確率で決まっていることも大きいですが、今シーズン、FAで移籍してきた新生ニックスのスターティングポイントガードChris Duhonが新しいチームとそのシステムに順応してきた部分が大きいと思われます。

Duke Universityで全米優勝も経験したChris Duhonは、それなりの評価を受けながらも前チームのBullsではバックアップPGのポジションから抜ける事はありませんでした。
大きな期待を受けてのKnicks加入でしたが、プレシーズンから開幕初戦にかけては、期待に沿う数字を残せずにいました(おそらく、NBAのスターティングPGの中では最も低いスタッツだったと思われます)。ヘッドコーチは、「スタッツは何の意味も持たない」と彼を擁護していましたが、スターティングPGとしての物足りなさは否めませんでした。
が、先日の試合では36分出場して12アシスト、なにより0ターンオーバーという素晴らしいパフォーマンスを披露し、今日の試合でもチームを上手くリードし、個人成績も残しました。
プレシーズンから開幕2,3試合まではドライブが浅すぎて相手ディフェンスを動かせなかった感があったけれど、ここ2試合ではアグレッシブさが増して、チームにいい流れを持ってきています。持ち味であるディフェンスでも存在感を発揮しています。
もともと個人能力は高いKnicksのプレイヤー達。新PGがその存在感を増せば増すほど、チームの勝ち星は増えていきそうです。

待ち受けるはロード2連戦。
最初の相手はGinobiliを欠いて出遅れた強豪Spurs。
が、先日のゲームでTony Parkerはキャリアハイの55得点を記録。
NBA最速PGという評価もあり、本人も、「自分のスピードを使えば、いつでもドライブインできる」と豪語していましたが、まさにその通り。



が、そのTony Parkerも怪我で戦線離脱。
ATとしては、相手チームだとしても選手の怪我を喜ぶことはできませんが、間違いなく大きなチャンスです。
前評判をどれだけ覆せるか。
今シーズン限りのインターン。Miracle Knicksの再来に期待です。
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by u2k_maru | 2008-11-10 11:23 | Knicks