<   2008年 08月 ( 6 )   > この月の画像一覧

テーピング

足首のテーピング。
「アスレティックトレーナー」と言ったときに、一般の人がイメージするのは、足首にテーピングを巻く姿が多いかもしれません。
それくらいATにとっては、基礎となる技術の一つだと思います。
特に、バスケットボールは足首にテーピングを巻く機会が多いスポーツの一つ、というか一番多いのではないでしょうか。
留学生トレーナーにとっては、選手の信頼を勝ち取る、一つの好機会でもあるのでは。

自分は、アメリカに来るまで、まったくテープが巻けませんでした。
最初の一年間を過ごしたウィノナで、ATRの見学をする時にスタッフや学生トレーナーが巻く姿を見てイメージを掴んだのが始まりです。
その後、出来ると思ってフィオナの足首を借りて巻いた最初のテーピングは、それはそれは酷いものでした。
写真を撮っておけばよかったな。

時間は経って、アーカンソーへ移り、テーピングのクラスをとり、先輩に教わったり、クラスメイト兼ルームメイト(自分のATの先生とも言える)Dustanに教えてもらったり、もちろん、ゴミ箱をテープの山にして練習をしました。

バスケットボールチームでの実習が始まり、自分の今までの練習の成果をヘッドトレーナーのDaveに見てもらい、巻き方をDave流に合わせてテストをしてもらい、選手に巻かせてもらえる許可がもらえました。
その後は毎日の練習時だけではなく、試合の時も、SECトーナメントやNCAAトーナメントという大舞台でも任せてもらえたので、それなりの経験と自信をつけてきたつもりです。
(NCAAトーナメントの時は、“これが最後のテーピングじゃないからな”と選手と話をした事をよく覚えています。残念ながらUNCの前に散りましたが。)

University of Arkansasを卒業してATTACK ATHLETICSでのインターンが始まると、テーピング等の仕事は全て自分が担当する事になり、主な対象は、クライアントであるNBAプレイヤー。
ATTACKで最初に巻いた選手が、あまりにビッグネームだったので、その時は(冷静を装いつつ)必要以上の緊張をしましたが、慣れもあるので今では“必要以上の”緊張はしません。
最大限まで集中するので、熱さによるものではない汗はかきます。毎回。

(偶然が続いているだけかもしれませんが、NBA選手は、ヒールロックを異様に嫌がります。ホワイトでヒールロックをすると、絶対にやり直しを頼まれます。チームではどうやっているんでしょ。)

さて、先週一人の選手が、足首を捻挫しました。
もともとGI(3段階のウチ、一番軽いヤツ)の捻挫である事やトリートメントの甲斐もあって、テーピングつきでピックアップゲームに復帰する事に。
(この怪我へのアプローチで、PTとマッサージセラピストの二人も参加したので、ちょっと困惑しました。機会があったら、書こうと思います)

が、この選手、テーピングに対してあまりに敏感。
昨日巻いた直後はPerfectと言ってたのだけれど、終わった後にIt was too tightと言われました。最初のテーピングが好みに合わない事は、仕方がないと思っています。
キツめのテープが好きな選手もいれば、そうでない選手もいるし、巻き方や高さも好みがありますから。
スタッフからも“彼はかなり難しいと思うけれど、出来るだけ安全面を確保した上で意見を尊重してくれ”と言われました。
ということで、今日のテーピングは少し調整を加えました。

が。。。
ピックアップゲームの途中で”Tape cutter!”と言われてしまいました。
そしてそのテープが切られている間、ゲームは中断。
ゲームの途中で自分の巻いたテープを切られてしまうことは、トレーナーとして、とても恥ずかしく、悔しさは自分に対する怒りにまで変わっていたと思う。
正直、あれをキツすぎると言われたら、サポート性を確保する事は不可能ではないか、と思う。結局そのゲームの後に、もう一度頼まれたけれど、それはストレッチテープだけを使ってくれとの注文付き。
幸い、残りのゲームで彼が足首を痛めることはなかったけれど。

彼の不快感を最小限に抑えつつも、最小限のサポートを与えるやり方は、きっとある筈。

以下は、少しだけ専門的です。
最近の自分のテープの巻き方は、
ベーシックなスターアップとホースシューを終えた後に、inversionを防ぐperonealの働きをサポートするように強度のある伸縮テープを使ってmedialから巻き上げます。ヒールロックはCalcaneusのvalgus/vurusをチェックしてそれをneutralに戻すように伸縮テープで一回巻いた後、ホワイトでもう一回。Figure8は、Plnater Flexionを制限する事による他の部位のcompensationが起こると思うので、しません。特にバスケットの場合は跳躍の回数が多いので。
もしかしたら、peronealサポートがきつ過ぎたのかもしれません。どうしてもアーチを低くする方向に力をかけてしまう+post. Tibにストレッチがかかってしまう事によって、負担がかかってしまったのか、と考えています。

ふむ。
[PR]
by u2k_maru | 2008-08-31 04:03

将来

ようやく、将来自分が成し遂げたい事が明確になってきた。
少し前までは、自分が“創る”という発想は無かったと思う。
きっと、Attack Athleticsでの体験、経験に刺激され続けた結果でしょう。

ゴールが見えてきた今、大切なのは、それを実現する為に自分を磨く事と、共に実現をする仲間探し(このブログを読んでくれているであろう何人かはすでにターゲット)。
まだ暫くは、アメリカに残るべきなんだろう。しがみ付いてでも。
その、いかにして残るか、に頭を悩ます毎日です。

8月いっぱいでAttack Athleticsでのインターンは終わる予定でしたが、選手達がそれぞれのチームのトレーニングキャンプに参加する為にシカゴを離れる9月の一週間目まで手伝う事にしました(手伝わせてもらう、って言った方がいいのかな)。
[PR]
by u2k_maru | 2008-08-29 09:51 | 思う事

兄弟

一週間、更新をしていませんでした。
そして、その一週間、日本から兄が自分を訪ねに来てくれていました。

一年以上ぶりに会いましたが、思ったのは、やはり兄弟だ、という当たり前の事。
人は信じないかも知れないけれど、彼がアメリカに着いた時は感覚で分かったし、
友達とも恋人とも、他の家族とも違う男兄弟。

自分の職場に連れて行って、今自分が経験できている特別な体験を一部分だけだとしても共有させてあげる事ができたし、一緒にバスケをしたり、酒を飲んだり、自分が仕事の間は本人はシカゴのダウンタウンを歩き尽くしたりと、中々に濃い一週間を送ってもらえたと思う。

自分にとっても、Attack Athleticsで働く最後の一週間を前に、いい息抜きと刺激を貰えたようです。
来てくれて、ありがとう。

無事に到着したとの連絡もあったので、安心。
また別々の地でがんばろう。
[PR]
by u2k_maru | 2008-08-24 21:46 | 思う事

環境

NBAプレイヤーが、プレイタイムや経験、そして好条件を求めてヨーロッパをはじめとするチームに移籍する動きがあります。Lebronを狙っているチームもあるとか。
将来を有望視されていた、とある高校生のプレイヤーも、NCAA やNBAではなく、ヨーロッパのチームで来シーズンはプレイするそうです。

こうやって、(アメリカから見た)海外でプレイする選手達をOverseaと呼んだりします。
Attack Athleticsにも、数名overseaのクライアントがいて、彼らはギリシャ、トルコ、イタリアといったヨーロッパの国を転々としています。こう書くと、苦労人のような響きになりますが、とある選手は先シーズン、1milion(約一億円)を稼いだそうです。
トップリーグのエリートチームになれば、スタジアムやサポーテイングスタッフをはじめとするNBAの環境と、なんら遜色ない、と言っていました。
ある国では、彼に合法的にプレイしてもらうために、非合法でパスポートを作ってくれたとかなんとか。
彼らのバスケットの能力も、NBAのプレイヤーと十分に張り合えるだけのものがあります。
その境は、きっと外から見ている自分には分からない厚さがあるんだろうけれど。

先日、イリノイ州のMister basketballの次点に選ばれたという(周りの評価では、彼が選ばれるべきだったらしい)高校生が施設を訪れました。
クライアント達のピックアップゲームが終わった後に、色々な選手に1オン1を頼んでいました。NBAの選手達は引き続きトレーニングがあったので断られていましたが、overseaの選手をはじめとするプレイヤー達は彼の挑戦を快く受け入れました。
彼は一人でドリブルやシュートをしている時にみて、いいものを感じとれましたが、まだ線の細い180cm位の17、8の少年が、NBAではなくてもプロの選手を負かすとは思ってもいませんでした。
正確なアウトサイドのシュートに、それを最大限におとりにしたドリブルと、切れ味のするどいクロスオーバー。自分の持っている能力の組み合わせ方の上手さが光ってました。
彼が負かした相手には、先に書いた一億円を稼いだ選手も含まれます。
(もちろんプロの選手達は疲労していたし、多少の手加減もあったかもしれない。例えばプロの選手が体格の差を使ったら、勝負にはなっていなかったと思う)
すごい才能がゴロゴロしています。


環境というのは、ひらめきに大きな影響を与えると思う。
Attack Athleticsで働いている時には、将来やりたい色々な案が出てくる。
きっとそれは、施設に、選手達に大きく刺激を受けているから。
でも、それを帰りの車の中で考え直すと、あまりに現実味がなかったり、ひらめいた時ほどの興奮を感じなかったり。
自分ひとりだけれど、環境が変わって別の自分が見直しをしてくれるのは良い事かもしれません。
お金の為にビジネスをするのではなくて、ビジネスをする為にお金がいる。
案はまだまだ温める時のようです。
[PR]
by u2k_maru | 2008-08-13 09:07 | ATTACK ATHLETICS

考えるこのごろ

今週末は、college skills campという、大学生プレイヤー対象のトレーニングキャンプがATTACK ATHLETICSで開催され(てい)るので、お休みなし。
仕事に行く前に、一息ついておこう、とインターネットの使えるコーヒー屋に寄りました。
好きな事をやっていても、一週間の洗濯物や買い物をする週末は、やっぱりほしいかな。

最近、OPTの残された時間の使い道をよく考えます。
一番、堅実で将来性のある道か。
結局選ぶであろう(選ぶ権利がもらえれば)、自分の思い描いていた夢か。
ATTACK ATHLETICSでのインターンは8月いっぱいと決めてあるので、決断をする日は刻々と近づいています。

そして、OPTの後の事。
アメリカに残るのか、そしてどうやって。
日本に帰るのか、何をするために。
それともまた別のどこかに行くのか。

自分が、真剣に将来設計を考えるのは、不思議であり他人事のような気がするけれど、
それでも自分なりに一生懸命に考えます。
どんなに考えたとしても、選べる道は一つで、それは何も考えなく直感で選んだ道と同じになるかもしれない。
けれど、この考える時間が大切な気がしています。
[PR]
by u2k_maru | 2008-08-09 22:34 | その他

不覚

ちょっと眩しいけれど、運転中のサングラスをはずして、自然の色を楽しみたくなる。
そんな天気のよい週末。

自分がトレーナーとして使っている道具を紹介していくというシリーズの第一回です。

b0143079_8491166.jpg


どこのトレーニングルームでみる、大きな柄つきサランラップのようなこの道具。
ような、というか、そのままなのですが。
主に、アイスバッグを体に固定するのに巻きます。
回転する青い柄の部分と、ラップの部分に分かれていて、ラップが無くなったら、柄から取り外して新しいラップに取り替えます。
たまに柄とラップがキツくなっていて、取り外すのに二人がかりで引っ張ったりする時もあります。

先日、このラップを取り替えようとしていた時の事。
なかなかキツく、人に頼む前に自分で頑張っていましたが外れず。
こんにゃろう、と思い、身を屈めて力いっぱい引っ張ると、”ポンッ” という音と共に、“ドスッ”という鈍い音、そして思わず”うっ”とうずくまる程の腹部への息が止まるような痛み。

自分の体に向け全力で引っ張ったものだから、ラップが抜けた瞬間にその引っ張る力のままに自分のみぞおちを自分の拳でど突いてしまったのです。

あまりに間抜けなシーンだけれど、まわりに誰もいなかったから良し(すんごい痛かったけど)、と思いフー、と一息吐いたら、一人の選手がしっかり見ていて大笑いされました。

そんな事をしながらも、毎日楽しく学びながら働いています。

ちなみに、このシリーズは一回完結です。たぶん。
[PR]
by u2k_maru | 2008-08-03 08:50 | その他