立ち止まる、引き返す勇気

山登りの際に使われる言葉でしょうか。
立ち止まる勇気、引き返す勇気。

お上際の悪い自分は、山登りに行くときには、必ず自分にストップをかけてくれる人が必要です。

日常ですと、特に車を運転しているとき。
方向音痴の自分は、知らない場所に1人で出かけると、8割以上の確率で迷います。
「~を右折」などと、とても丁寧に指示してる地図をプリントアウトしても、迷います。
すでに、迷っても驚かないし、たじろがぎません。そんなレベルに達しました。
そんな自分ですが、迷ったかな?と思っても、なかなか車を停めて地図をゆっくり確認しません。
あぁ、こりゃ迷った。と確信しても、まだ間違った道を走りつづけます。
停めて地図を確認するのが、負けた気がして嫌なのです。(詳細な指示のある地図をもっていて迷った時点で負けな気はしますが)
自力で間違った道から引き返さずに方向修正をしてやる、という気になります。
成功例は、いまだにありません。

先日は、Thanksgiving。
NYに来てからお世話になっている友達の、叔父さんの家にお邪魔しました。
Long Islandという場所にあって、約1時間半の予定でしたが、2時間かかりました。
理由は上記参照です。
今回は相手にも迷惑がかかるので、早々に諦めて地図を開きましたが、困った事は、現時点が分からない事。
幸い、「しょうがない、ちょっと走って現在地を把握しよう」と走り出したら最後に曲がるべき道を発見しました。
(ハイウェイからの左折をしましたが、本来は右折するべき道。)

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今回の友人宅訪問の一番の理由とも言える、もうすぐ2歳になるForest君。
人見知りする彼が、初めて手を繋いで歩いてくれた時の嬉しさは言葉にできません。
子供欲しいな、って思います。

定番のThanksgiving dinnerをご馳走になった後、カードゲームを楽しみ、夜中の12時近くになり出発したのは、Midnight Madnessと呼ばれる、Thanksgiving直後に各地で行われる、アメリカでは一年で一番大きなショッピングセール。
(確かに、破格の値段で商品が売られます)
自分は、次の日に仕事があったので、別行動がとれるように自分の車で。
これが好判断でした。

順調に交通が流れていたのは、つかの間。
今まで見たことも無い渋滞に巻き込まれました。
夜中12時の暗闇に移る、車のテールランプの列、列、列。

相当な時間をかけて、目的地のモールまであと少し、というところで、発見しました。
モールの方角から戻ってきて、車を駐車して、凍える夜空の元を徒歩でモールの方角に再び歩いていく人たち。
考えてみれば、これだけの車を駐車できる場所があるワケありません。
このとき、すでに午前一時。
引き返す事が嫌いな自分は、一瞬考えましたが、前を行く友達に電話。
ギブアップします、と。

間違いなく、好判断だったと。
家に着いたときは、午前3時近く。
そのままモールに向かっていったら、翌日の仕事に間に合ったかすら不明です。

全米で毎年行われるセール。
毎年、亡くなる人がいます。
”People can die”と、セールの規模を説明するのに冗談半分で言われますが、本当なんです。
今年も、Walmart(全米最大規模の各地にあるショッピングセンター)に押しかけた人達に、従業員が踏み倒されて亡くなりました。
午前五時の開店と同時に店を開けたとたん、目的の商品に我先にと、ドアの蝶番すら壊して店に雪崩れ込んだ欲に支配された人々に踏み倒された従業員の男性は、そのまま何百人という人に踏まれ続けたそうです。
悲惨なことに、CPRに駆けつけた救命員をすら、人々は踏み越えていったといいます。

このニュースを聞いて、「来年は行こうかな」と思っていましたが、思いなおしました。
文字通り、欲に目がくらんだ人々。
誰が彼の命を奪ったのか、本人すら分からない。

人間である以上、色々な欲があります。
が、それに従わずに、立ち止まり、時には引き返せるように。
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by u2k_maru | 2008-11-30 09:13 | その他
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