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#51

#51。
多くの日本人にとって、この数字はイチロー選手を連想させると思います。
自分も例外ではありません。
が、自分にはもう1人、この番号にちなんだアスリートがいます。

Steven Hill。
自分がUniversity of Arkansasのバスケットボールチームで実習をしていた07-08シーズン、彼はシニア(4年生)として最後のシーズンをプレイしました。
7フッター(213cm)のブロックショットが武器のディフェンシブなセンターで、06-07シーズンンにはSECカンファレンスのDifensive player of the yearも受賞しています。



バスケットボールプレイヤーとしても素晴らしい選手でしたが、その人柄はバスケットボールを抜きにしても人からの尊敬を集めるだけのものがありました。
子供達にサインを頼まれたときにも、面倒くさがってサインだけする選手もいましたが、彼は必ず笑顔で子供達に声をかけて話をして、握手をしてました。
自分の友達は、学校でStevenに会ったときに声をかけたら、物凄くいい対応をしてくれた、と喜んでいました。
チームの中でも、最も観客に愛されていたプレイヤーです。

もの凄く我慢強い選手でもあり、ヘッドトレーナーのDaveは、
”他の選手が痛がっても、大抵は大げさだから必要以上に心配はしない、ただStevenが痛がっていたら、それは怪我の心配をする必要がある”と言っていました。

SEC tournamentの準決勝で、残り5秒で彼が逆転のターンアラウンドのジャンプシュートを決めて当時全米4位だったTennesseeを破ったとき、試合終了のブザーと同時にコートになだれ込む関係者(自分もうちの1人。恐らく生涯で一番声を枯らして応援した試合だったと思う)や抱きつくチームメイトを他所に、
”Calm down, guys”
といって当の本人が一番平然としていたのが印象的です。

自分が実習を始めて最初に彼と話をした時のことをよく覚えています。
主にお互いの自己紹介だったのですが、その中で将来の話をしました。
彼は、もちろんNBAを目指すと。
自分も、Athletic TrainerとしてNBAを目指すと言いました。
そして、シーズンが終わって卒業しても、NBAで会おうと。

彼は卒業後にNBAのドラフトには残念ながらかかりませんでしたが、夏の間をPortland Blazersのサマーリーグやワークアウトに参加していました。
Webで彼の活躍をチェックしていましたが、それなりの数字を残していたので、可能性があるかな、と期待していましたが、結局Portlandとはサインできませんでした。

が、先日、Oklahoma City Thunders(前Seatle Super Sonics)と契約しました!
自分の事のように嬉しい。
必殺のブロックショットを、NBAでも炸裂させて欲しいものです。

Tundersは今週の金曜日にNYに来ます。
お互いに目指していた場所での再会です。
by u2k_maru | 2008-11-13 02:56 | Basketball
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