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ankle breaker

足首が折れたわけではありません。

NYに来て約2ヶ月。
毎日バスケットコートのある施設で働いているけれど、5オン5はずっとお預けでした。
単純に、10人集まらないからです。
それでも、仕事後に、ビデオコーディネイターのMikeと1オン1、シューティングマシンを使ってのシューティング300~500本 (このマシン素晴らしいです。将来欲しい。)、それにウエイトトレーニング、というルーティーンで練習していました。

今日は練習場で子供向けのクリニックが開かれ、そのスタッフ達とついに5オン5ができました。
ほんとうに、アメリカには(というほど日本の事もアメリカの事も知りませんが。。。)上手い奴らがゴロゴロいます。
今日いた1人は、ちょっと前までDivision Iでプレーしていたという2m以上ある白人のFで、物凄いクイックリリースの3Pで点を取り巻くっていました。彼にとって、今日のディフェンスは簡単すぎたでしょう。殆ど外しませんでした。
10人の中で技術のレベルに差があり、あまりチームプレーなどはありませんでしたが、それでも久しぶりに思い切り汗をかけました。

痛感したことは、というか、分かっていたけれど、ハーフコートの一対一や、シューティングドリル、ウエイトトレーニングだけではだめです。
走るメニューを取り入れないと、オールコートのゲームでは勝手が違う事を痛感。
体力には自信があったのだけれど、予想以上に心肺にきました。
息があがるのが早いこと。
とはいえ、今までは5オン5が自分にとっての心肺機能のエクササイズでもあったこともあり、トレッドミルやエアロバイク系のエクササイズは、大嫌いなのです。だからやりません。
持久系のエクササイズは、Power productionを妨げる、という理由もあります。
ちょっと練習メニューを変え、インターバル系の練習を取り入れます。

2ヶ月ぶりのオールコートバスケよりも楽しかったのが、最後に残ったメンバーでやった3オン3。
自分のマッチアップは、元Division Iでプレイしていた白人のガード選手。
スピード、技術、体格、全てにおいて彼が上。
彼を止めきることはできなかったけれど、自分も完全に押さえ込まれたわけではなく。
チームメイトたちも、自分ら二人のやり合いを楽しんでいて、ボールをどんどん回してくれました。
やられてら、やりかえせ。です。
これは球技において、バスケットにだけの特権であると思っていますし、アメリカではそれが大いに許されている気がします。

普段、自分が1オン1をする時は、自分のアドバンテージを主に使って点を取る事はしません。自分に条件をつけて、その上で点をとるように心がけています。
スピードで勝てる相手にスピードだけ使って勝ったって、何の練習にもなりませんから。
例えば、Mikeと1オン1する時は、自分のアドバンテージであるスピードに頼らず、クロスオーバーで完全に振り切ってジャンプシュートやレイアップに繋げるようにしています。
(クロスオーバーの技術は上がったけれど、仕掛ける前にドリブルを多く付きすぎる癖が付いてしまった事を今日の5オン5で感じました。新しい課題です。)

ただ、今日の相手はそんな事を考える余裕は一切無し。
自分の持てる全てを使ってゴールにボールをくぐらせる事に集中。
楽しすぎました。
自分の好きなディフェンスも、頭でなく体の感覚に集中。
が、そのせいもあってか、恐らく今までで一番の、完璧なAnkle breakをかまされました。
もの凄く鋭いクロスオーバーで、シリモチつかされました。屈辱。


自分が上手くなりたいと思い続ける理由の一つは、相手に勝つためではなく、より上手い相手に挑戦し続けられる自分でいたい、という思いなのだ、と気づきました。

未だに、興奮の後味が残っていて落ち着きません。
お茶でも飲みます。
by u2k_maru | 2008-11-09 10:44 | Basketball
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